| 6.完成に向けて |
これで一通り、必要なファクターは入れ終わりました。 (完成品は右ページ→) ただし、これはあくまでストーリーのベース。 完成まではまだあと一手順残ってます。 …といっても、ここからが本番だと言ってもいいくらいのものなのですが…。 ひとつの作品を通して見たとき、作者は「この作品で一番読者に見せたいところは何か?」を考えなければいけません。 それでは、今回の恋愛モノを通して説明しましょう。 このストーリーを掲載レベルまで持っていくとしたら…。 まずはこのマンガの見せ場はどこかを考えます。 考えられるのはふたつ。 [1]好きな子が親友と付き合い出したと分かる、 起承転結の「転」の部分。 [2]主人公が恋を取るか友情を取るか悩み、友情を取る事を決断した、起承転結の「結」の部分。 [1]ならまず最初のほうで、「好きな子に既に彼氏がいる」という事を知ってしまうというのはどうでしょう? 彼氏がいるのは分かってるのだが、その相手は誰か分からない。 いったい誰なんだぁ!? …てな感じの「謎」を追加して、その「謎」で読者を引っ張っていくような展開にする。 このとき気をつけないといけないのは2点。 「付き合ってる相手が親友だと、読者には絶対気付かせない」という事と、後でそれが分かったときに「あー、なるほどなぁ」と思わせるくらいのヒントを与えておく事。 この両方が成功すれば、「謎」が解けたときに読者に大きな驚きを与える事が出来るはず。 [2]で見せるなら、とにかくドラマを強化するしかない。 主人公がどれだけ女の子のことが好きなのか? 親友とはどれだけ仲がいいのか? この2点をとにかく読者に伝える。 これでもかってくらい、その辺の感情移入を強化する。 そうすればラストで主人公が思い悩むとき、読者も一緒に悩んでくれるはずなのです。 そうやって考えてみると…。 一番いいのは[2]をメインにする事でしょうか? [2]をメインの見せ場にして、そこまで読者を引っ張っていくために[1]の謎を利用する。 このやり方が一番いいような気がします。 出だしでインパクトを与えることも大事です。 出だしの2〜3ページのうちに、このマンガがどういうマンガなのかが分かる、インパクトのあるシーンを入れてやる。 出だしで読者を掴まないと、なかなか最後まで読んでくれないので…。 …そういう考え方でいくと、今回の恋愛モノは… 女の子にフラれる。 ↓ 女の子に既に彼氏がいる事が判明。 ↓ 女の子の彼氏って誰? 突き止めよう! ↓ 親友だと判明。 ↓ 最後の決断。 …てな感じの流れがいいんじゃないかと。 この流れに沿って、ドラマの部分を足してやっていけばいいんじゃないかと思います。 …とまぁこの様に、最終的には「読者に見せる」という事を意識しないといけません。 読者を意識しながら、今までやってきたテクニックをフル活用し、ストーリー全体を調節していく。 これが最後にやらなきゃいけない事です。 というより、ここからが本番といった感じでしょうか? あぁ、忘れてました。 もうひとつ大事な事がありました。 それは、視点人物を絞るという事。 視点人物は一人だけ。 コレは鉄則です。 読み切りでは特に。 連載でも、おそらく視点人物は1シーンに一人だけ。 僕の場合は、シーンごとに視点人物を一人決め、一人称の小説を書いてるような感覚でストーリーを作っています。 視点人物がフラフラ変わると、読むのがホント辛くなりますから。 ただ、そうは言ってもどうしても視点人物を変えなきゃいけない事もある。 そんな時は、とにかく慎重に変更すること。 こんな事で読者に負担をかけるのはいけません。 あと、無口なキャラってのは視点人物には向きませんね。 ミステリアスなキャラも同じ。 前者は喋らないからで、後者はミステリアス感が薄れるから。 そういう時は、他の視点人物が共感するという形でそのキャラの内心を伝えるか、回りの人間にセリフで語らせるようにしましょう。 …とまぁこんなもんでしょうか? 他にもまだありそうだけど…。 このコーナーに関しては、思いついたらどんどん書き込んでいこうと思ってます。 ですがとりあえずこの辺で…。 2005/01/06 記述 |
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